でんきちBRANCH調布 三鷹通り店【家電量販店でんきち】です。
今回は、住宅街にひっそりと佇む野崎八幡社をご紹介します。
野崎八幡社は、江戸時代初期に創建された、地域の鎮守として親しまれてきた神社です。
観光客にはあまり知られていないものの、古くからこの地に根づいた信仰の場であり、今もなお地域の人々に大切に守られています。
創建と歴史
野崎八幡社は、調布市の名刹・深大寺の末寺である池上院によって創建されました。御祭神は応神天皇(誉田別命)で、武運の神として古くから信仰を集めてきました。かつての野崎村の鎮守として、農耕の豊穣や疫病退散、家内安全を祈る場となり、地域の暮らしと密接に結びついてきた神社です。
現在の社殿は大正15年(1926年)に再建されたものですが、境内には古木や石碑など、かつての面影も残されています。
境内の見どころと「薬師だんごまき」
境内には本殿のほかに、薬師如来を祀る薬師殿があり、この薬師如来像は江戸時代末期、愛知県の蓬莱寺から尼僧・梅風尼によってもたらされたと伝えられています。眼病をはじめとする諸病平癒に霊験があるとされ、古くから信仰を集めています。
毎年10月8日には、薬師如来の縁日にちなんだ「薬師だんごまき」が行われます。
夜9時から境内に集まった参拝客に向けて、無病息災や眼病平癒を願いながら団子が撒かれる伝統行事で、これを受け取ると一年健康で過ごせると信じられています。この行事は、今も地元の人々に愛され、親しまれている貴重な風習です。
変わらぬ静けさと地域の憩いの場
野崎八幡社の周囲は今や住宅街となっていますが、境内に足を踏み入れると、クスノキやケヤキの古木に囲まれ、武蔵野の面影を残す静かな空間が広がります。
春には桜、秋には紅葉が美しく、近隣住民の散歩コースや、子どもたちの遊び場としても親しまれていますよ。
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所在地:東京都三鷹市野崎1丁目23-1
アクセス:JR中央線「武蔵境駅」南口から徒歩約30分、
または「武蔵境駅」からバス利用で「野崎八幡前」下車すぐ
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今回は、応神天皇を祭神とする三鷹市の神社「野崎八幡」をご紹介いたしました。
観光地の賑わいを離れて、地元の人たちが大切にしてきた場所を訪れることで、三鷹市の本当の魅力に触れることができます。
ぜひ少し足を伸ばして、素朴な景色や時間も味わってみてはいかがでしょうか?